
本帰国と同時に復職の予定。
海外から日本の保育園を申し込むのは、どうすればよい?



海外にいながらでも日本の保育園へ申し込むことができたよ!
でも計画的な準備がポイントだよ。
休職し帯同する方も増えており、海外から日本の保育園を申し込むができるのか心配に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、海外から日本の保育園の申込をした筆者の体験談を踏まえて、海外からの保育園入園手続きの注意点やスケジュールなどについて紹介します。
なお、筆者の状況は以下の通りです。
- 海外赴任帯同休職制度を利用し、夫の駐在に帯同
- 夫の任期と休職制度の限度が3年であることから、母子のみ先に本帰国
- 制度上、本帰国してから10日以内に復職
- 日本では持ち家(現在空き家)で、本帰国後も引き続き居住予定
- 保育園激戦区に居住しており、年度中途入園は難しく、4月入園は必須
- 海外赴任前も、自宅近くの保育園に通園



本記事ではさまざまな場面を想定し解説するので、ぜひ参考にしてね。
海外から保育園の申込みをする際のスケジュール
早速、海外から日本の保育園の手続き&申込みをする場合のスケジュールについて、自身の体験談も含めて解説します。
スケジュールの全体像
海外から日本の保育園を申し込むスケジュールの全体像をフローチャートでまとめてみました。


こうして見てみると、渡航前・一時帰国のときにやるべきことを済ませておくと後々ラクになることが分かります。
【渡航前・一時帰国中】準備編
まずは、渡航前、一時帰国中にやっておきたい準備から順番に見ていきましょう。
①本帰国後の居住地域を決める
海外から本帰国した後に住む地域を決めます。
自宅を残していく場合は、その自宅に引き続き居住するケースが高いでしょう。
元々賃貸だった場合や自宅を売却した場合は、本帰国後に大体どの地域に住むか考える必要があります。
居住地域を最初に決めることで、保育園の申請手続き面はもちろん、保育園見学などに行く園も目星をつけやすくなり、段取りがスムーズに進みます。
- 私は日本に持ち家を残してきたため、保育園の手続き面ではやりやすかったです。
- 渡航前で持ち家を売却するか悩んでいる方は、保育園申請や本帰国時のセットアップを考えると、空き家で残しておくのもアリだと思います。
②保育園の手続き・加点の仕組みなどの確認
自治体によって保育園の申請手続きや加点の仕組みなどが大きく異なります。
役所の窓口で、海外からの申請をしたいと事情を細かに話し相談してみましょう。
その際、特に以下について確認しておくと、後々スムーズです。
役所で確認しておきたいこと
- 保育園の手続きの仕方
- 保育園申請のスケジュール(申請時期はいつか)
- 保育園の申請はオンラインや代理人でもできるか
- 加点の仕組み(他エリアからの転入は減点になるか、など)
- 保育園の空き状況(中途入園はできそうか) など
特に、保育園の申請方法(オンラインや代理人でもできるか)と、保育園の空き状況は要確認です。
保育園が激戦区である自治体は年度中途入園が難しいため、4月入園は必須になります。一方で、比較的空きがある地域であれば、年度中途入園が可能な場合も。
それにより、母子(父子)の本帰国時期が変わってくるため、空き状況は忘れず確認しましょう。
- 私の住む自治体では、通常オンライン申請は行っているものの「住民票がない場合の申込(他エリアからの申込)」については窓口での申し込みが必須と言われました。
- 保育園激戦区であるため4月入園が必須であり、母子のみ先に帰国することにしました。
③保育園の見学
居住地域が決まれば、入園したい目星の保育園を決め見学に行きます。
保育園にもよりますが、電話をすればいつでも保育園見学を受け入れてくれる園がほとんどです。
渡航前や一時帰国のときなど、行けるうちに気になる保育園を見学しておくと、申請するときに希望順位をつけやすくスムーズです。
我が家の場合は、元々通っていた保育園があるため、改めて見学などはしませんでした。
④申請書類の受領・記入、代理人への手交
たとえば保育園の申請を代理で頼む場合などでも、申請書類は非常に項目が多いため記入は自分で行った方がよいでしょう。
一時帰国などのタイミングで役所にて申請書類を受領し、埋めれる箇所は記入しておくとスムーズです。
ただ、最近では申請書類が自治体のホームページにアップロードされていることが多いです。
したがって、海外で申請書類をプリントアウト → 記入しスキャン → 申請者に電子データを送付 という方法でも可能です。
また、海外からだと通常の申請では必要ない書類も必要となるため、それも含め窓口で事前に確認しておくことをオススメします。
海外からの保育園申込だと、以下の書類が追加で必要になるケースも
- 海外での収入申告書 ※利用料算定のため
- 当地域に居住する旨を記した申立書&その根拠となる書類
- 委任状
なお、勤務証明書など申請直前に会社に発行してもらわなければならない書類に関しては、別途対応しました。
- 我が家は、夏の一時帰国時に申請書類を受領・記入のうえ、申請者である実母に託しました。
- 窓口で確認すると、当地域の居住する旨を記した申立書とその根拠書類が必要とのことでした。
そこで、登記事項証明書を添付し「添付の通り自宅は下記住所にあり、20XX年3月末より再び居住する予定である」と申立書に記しました。
⑤(日本に自宅がない場合)賃貸契約
自宅を売却した場合、元々賃貸だった場合は、保育園の申込を出す地域の住所がないことになります。
自治体によっては申込ができなかったり、申し込みができても減点になるケースもあります。
そこで、人によっては希望の地域に申請をするためだけの安い物件の賃貸契約をする人もいるようです。
ただ、そこまでのコストを払う必要・価値はあるのかは、自治体窓口にきちんと確認した方がよいでしょう。
【入園前年度の10~11月】申請編


ある程度の準備をしたうえで、いよいよ申請時期に突入です。
⑥勤務証明書などの発行を会社にお願いする
ある程度の証明書は、④申請書類の受領・記入、代理人への手交で済ませているかと思います。
しかし、勤務証明書など申請直前(10~11月)に会社に発行してもらわなければならない書類もあります。
この辺りを忘れることなく、会社に依頼するようにしましょう。
勤務証明書は、夫の分・私の分ともに記入でき次第、申請者である実家に送ってもらうよう会社にお願いしました。
⑦代理人による申請
そして、いよいよ申請です。
代理人による申請をする場合は、申請者の身分証明書なども持参を忘れずにしてもらいましょう。
また、念のため預けておいた印鑑を持参してもらいました。
- 窓口で実母に申請してもらいましたが、問題なくスムーズに進んだようです。
- 入園通知はどこに郵送されるのか/してほしいかも、申請時に確認しておきましょう。
【1~2月】通知編


自治体にもよりますが、1~2月には次年度の入園通知が届きます。
⑧入園通知
入園通知は郵送で届く自治体が多いです。実家・知人宅に送ってもらえると確実です。
発送予定日を過ぎると、窓口に電話をし事情を伝えればどこに入園できるかを教えてもらえる自治体もあります。
また、入園通知に入園予定の保育園の説明会・面談の案内が入っていることも多くあります。
その場合は、保育園に電話するなりして個別に日程を調整しましょう。
⑨(保育園が決まらなかった場合)二次申込み
保育園が決まらなかった場合は、二次申込みになります。
二次申込みに必要な書類は、本申込み時に比べると簡略化される自治体が多いですが、自治体に何が必要か確認しましょう。
【4月】入園
いよいよ入園です。
通常、最初は慣らし保育から始まります。海外からの引越してきた場合、環境の変化が大きいので、可能であればゆっくりと慣らしていけるとよいですね。
- 私の会社の制度上、帰国して復職までの猶予が10日以内です。
- しかし、セットアップや慣らし保育を考えると厳しいため、有給なども多く使って復職日を遅らせる予定です。
海外から保育園を申し込む際の注意点


スケジュールと体験談を説明しましたが、海外から保育園を申し込む際の注意点をまとめます。
オンライン申請ができない場合も!窓口で要確認
保育園の申請もオンラインでできる自治体が増えています。
しかし、私の自治体のように「他エリアからの転入(住民票がない場合)は窓口での申し込みが必須」の場合もあります。
事前に状況を詳しく説明したうえで、どのような申請方法になるかは一番最初に確認しておいた方がよいでしょう。
プリンター&スキャンがあると何かと便利
申請書類を作成するときに、ある程度は一時帰国のときに記入していたものの、中には海外から記入した書類もありました。
そのときに活躍したのが、スキャン機能付きのプリンター。
スキャン機能付きのプリンターは他の場面でも活躍するため、これから海外駐在に帯同する予定の方は一台持っていくと安心かもしれません。
我が家愛用のプリンターです!保育園申請時以外も普段から多用しています。


会社への証明書発行依頼は早めに
海外在住者による申し込みの場合、通常時とは別に追加で必要となる書類もあることは、先述の通りです。
特に「海外在住者の収入申告書」は会社も滅多に書かない書類のため、発行に時間がかかる場合も。
なるべく早めに会社にお願いするようにしましょう。
申請も早めにしておくと安心
保育園の申請自体も、期日ぎりぎりではなくなるべく早めに済ませておくと安心です。
海外在住者からの申し込みで、思わぬ不備が窓口で見つかることもあるかもしれません。
なるべく早めに手続きを済ませておくと、不備があったときも対応しやすいです。
自宅が未定の場合は、本帰国時保育園近くに家が見つからないリスクもある
日本での自宅が未定の場合でも、保育園の申し込みだけ先に済ませる方もいらっしゃると思います。
しかし、中には保育園が決まっても、保育園の近くに家が見つからないケースもあります。
そのリスクが軽減されるよう、本帰国時に居住する家は保育園が決まり次第、早めに決めておくと安心ですね。
まとめ
以上、海外から日本の保育園を申し込む際のスケジュールや注意点を体験談とともにご紹介しました。
海外赴任帯同休職をされる方や、育休を使い帯同される方も増えているように感じます。
少しでも皆さんの「保活」がスムーズにいくよう、参考になれば幸いです。




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