長男はオーストラリアの現地校(幼稚園年長)に通っていますが、初めてのterm1(1学期)が終わりました。
term1と言っても、こちららはterm4まである4学期制なので、実際に通ったのは2ヶ月のみです。
日本でほとんど英語に触れてこなかった長男が、いきなり現地校(年長)で過ごし始めてどうだったか、環境適応と英語力について特筆して書きたいと思います。
総括すると、
- 思った以上に環境には順応していた。登園渋りも基本的になかった。
- コミュニケーションを取れないこと、得意の発表などができないことは本人はもどかしかったようだ。
- 英語力はリスニングは上達した。スピーキングが課題。
以下、詳細を記していきます。
- 同じく、海外の現地校(幼稚園)に子供を通わしている方
- 海外の現地校(幼稚園)に子供を通わせる予定の方・検討している方
- 海外の現地校(幼稚園)がどんなものか知りたい方
現地校(幼稚園)への環境適応
本人曰く「おもちゃもたくさんあるし、授業も楽しい」
「PrePrimary楽しい?」と聞くと、「楽しいよ」と毎回答える長男。
なぜ楽しいのかを聞くと、おもちゃがたくさんあることが大きいようです。そこかい(笑)
基本的に午前中はフォニックスを中心に読み書きを学び、午後は外遊びやお絵かき・工作などのカリキュラムが設定されているものの、隙間時間には教室にあるおもちゃで遊ぶそう。
そのおもちゃが、ブロックや積み木、車のおもちゃなど、長男が好きなものも多くあるようで、気に入っているようです。
授業も、英語で何を言っているか分からないものの、工作やお絵かきなどのカリキュラムは言葉がなくともできるので純粋に楽しいようです。
先生・クラスメイトは「優しくて好き」
昨今、世界的にアジア人差別がひどくなっているということも聞きますが、少なくとも私が住んでいる地域、学校では感じません。
先生やクラスメイトが「アジア人だから」「英語が話せないから」と言って意地悪をしてくることはなく、優しく接してくれるとのこと。
実際に送り迎えをしているときも、クラスメイトが「〇〇(長男の名前)、Bye!」など、挨拶も積極的にしてくれ、いいお友達に囲まれているなと感じます。
コミュニケーションは最低限のみしかとれない
ただ、やはり英語の壁は大きいように思います。
日本の園では、5歳なので言葉で細かなことを伝え、先生やお友達とコミュニケーションを楽しみながら日々過ごしていました。
また、日本の園でも簡単なスピーチや発表をする場があったのですが、長男は好きだったようです。先生が子供達に何か質問をすると、手をあげて答えるタイプでした。(こういう場では積極的)
でも、オーストラリアの現地校では、英語が分からないがために思うようにコミュニケーションも取れないし、発表もできない―。
基本的に言葉を使ったコミュニケーションに関しては受け身の状態。
本人ももどかしそうで、自信をなくしているようにも見えました。
「今は来たばかりだから自分の気持ちを伝えられないけど、もう少ししたら日本にいたときみたいに伝えられるようになるよ。」とさりげなく励ますようにはしています。
現地校(幼稚園)に2ヶ月通ってみての英語力
リスニング力は一気に上達、よく聞く単語と短文は言えるように
子供の耳はすごいですね。英語だけの空間にいると耳は大分英語耳になったようです。
聞いたままの言葉を、何のバイアスもなく、そのままリピートできるのは子供の強みだと思います。
単語だけでなく、「Close your eyes.」「Watch out.」「Which one do you like?」「Respect your friends」など、普段よく使っているであろう短文は口にするようになりました。
あと、言葉の意味を類推する力も子供は長けているなとも感じます。
話していると、「〇〇っていう言葉は、多分だけどこういう意味だと思う」というようなことをよく長男は話しており、よく類推できてるなと感心します。
子供自身、日本語も習得中の身ですし、どんな言語であれ、言語習得に関してはスポンジのように吸収していくのでしょうね。
フォニックスで短い単語は読めるようになった
驚いたのは、フォニックスの効果です。
年長(preprimary)からフォニックスを習うのですが、term1で少し習っただけで簡単な単語は読めるようになっていました。
例えば、初めて「net」という単語を見たとき、「ヌ」「エ」「トゥ」「net!」と読んでいて、フォニックスの底力を感じました。
フォニックスから入るので、初見の単語でも発音が良いです。私は、カタカナ単語から覚えたようなものなので、本当にジャパニーズイングリッシュ的な発音です。。
スピーキングが課題
英語で成長したなと感じる面も多いのですが、スピーキングは大きな課題です。
日本にいるときから、「間違いたくない」タイプの長男。石橋は叩いて割る慎重な性格です。
英語のスピーキングの面においても、「間違うことを恐れているのか、積極的に話さない」と面談で先生から指摘されました。
正直、現地の集団生活に本格的に入って2ヶ月で、そこまでスピーキングを積極的にすることを求められるのか?というのは驚きでした。
知人の話も聞いていると、周りの英語がセカンドランゲージの子供達に比べて、日本人はアウトプット(スピーキング)を始めるのが遅いようです。
その、消極的な日本人の中でも、長男は慎重なタイプなので、先生も心配しているのだと思います。
そして、先生曰く「間違いを恐れず英語を話すこと」がスピーキング上達の近道とのこと。
「間違っても良いから、どんどん英語を話してみよう」と、タイミングがあれば都度、長男には伝えていきたいと思います。
今後の課題
間違いを恐れず英語を話すこと
上記でも書いた通り、課題はスピーキングです。
が、家では学校で学んだ英語を発音したり披露していること、意味は理解していることから、今はひたすら語彙と自信を蓄えるインプットの時期なのだと思っています。
インプットにインプットを重ね、語彙も自信も溢れるくらいになったときに、きっと間違いを恐れず、英語を話すようになるのではないかと。
先生からオススメされた、英語上達のために親ができること
- 家でも親が英語も交えて話す(日本語と英語両方を使って都度説明する機会を増やす)
- 英語の絵本をたくさん読む
を、地道にやっていきたいと思っています。
強みを伸ばしていきたい
長男は、スピーキングより読みの方が得意です。
アルファベットは大文字小文字ともにマスターし、フォニックスのおかげで単語も読めるようになってきたので、読みの勉強をするのは楽しいようです。
本人としても自信がついてきた分野(リーディング)から英語を伸ばしてあげることが、回り回って課題の分野(スピーキング)を伸ばすことにつながるのではないかとも思います。
また、ありがたいことにあいうえおフォニックスがとにかく好きなようです。(日本語もあるから理解しやすいのかな?)
あいうえおフォニックスを通して語彙を増やし発音も覚えていくことで、スピーキング上達の土台も作れるのではないかと思っています。
ですので、本人が望む限り、動画を見せてあげようと思います。
まとめ
term1は、学校を休むことなく毎日楽しんで通えたので、本当に十分だと思っています。
ただ、よく言われる「子供はすぐ英語にも新しい環境にも馴染むよ!」というのは、少なくとも我が子は2ヶ月では実感することはできませんでした。(環境はある程度順応したけど、英語は課題あり)
やはり語学の壁は大きくて、言葉によるコミュニケーションを通じてもっと心を通わせたいと思っているだろうし、もっと英語を話して皆から認められたいという気持ちは本人も持っていると思います。
親ができるサポートを地道にし、少しでも課題を克服し、より学校生活を楽しめたら良いなと思っています。
以上、どなたかの参考になれば嬉しいです。
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして。オーストラリア、シドニーに来て、1ヶ月まだ経たない駐在妻です。5歳と9ヶ月の子どもと一緒に来ました。私自身英語が話せない事で、早々に生活に自信を無くしていたところで、こちらのブログにたどりつき、たくさん記事を読ませて頂いています。とても参考になります。ありがとうございます😢5歳の娘が、2月から現地学校に行く予定で、そちらもすごく心配しています。少しずつ自分も英語を勉強しつつ、子どもとも学んでいきたいと思います。とても励まされたので、コメントさせてもらいました。ありがとうございます。
みゆきさん、初めまして。コメントありがとうございます。
渡航1ヶ月とのこと、慣れない生活でまだまだしんどいですよね。お疲れさまです。
不安なお気持ち、ものすごく分かります。term1が終わった頃(3月末)に先生から「教室で話さない」と言われたときには本当にショックでした。
でも、term2が終わった頃(6月末)には驚くほどリスニング&スピーキングが伸び、そこからは本当にクラスメイトと日本にいたときと同じように楽しく遊ぶようになりました。
今では「日本に帰りたくない、オーストラリアにずっと住みたい」というほど、オーストラリアのお友達&学校が大好きなようです。
きっと最初は親子ともに壁にぶちあたると思います。(私自身も、クラスメイトのお母さんや先生との会話が最初苦痛でした。途中からは開き直りました(笑))
でも、オーストラリアの人々は皆温かく、英語が第二言語の子供(大人)に対する対応も慣れていて、とても優しく接してくれます。
最初は大変だと思いますが、来年の今頃は、今からでは想像がつかないくらい娘さんは成長し、楽しんでいるのではないでしょうか。
影ながら、応援しています。
コメントとても励みになりました、ありがとうございます。